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執筆者の写真Nobuo Ishimori

私がやった、ちっぽけな地域猫活動(逃げ回り編2)

更新日:2020年10月13日

つづきです。


当時、私はマンション管理組合の理事をしていました。10年に1回程度、順番が回ってくるのです。

ある日、次回理事会の開催通知を見て驚愕しました。


「議題:野良猫被害への対策について」


マジですか(*_*;


そして、理事会当日。

「最近、急激にノラ猫が増え、1階の住戸専用庭でフン被害が頻発している」とのこと。

管理会社に苦情が寄せられているそうです。


理事は、私を含めて4人。

これに管理会社の担当者さんを入れて合計5名での話し合いです。

私以外の4人の方が、一所懸命に話をしています。

「市役所に相談した方がいい」

「保健所に言ったら、引き取ってくれるのではないか」

「侵入を防ぐ有効な方法はないのだろうか」


私は黙っていました。

この5人の中で、本当の解決方法を知っているのが私だけであることは明らかでしたが、「解決方法を知っています」などと言おうものなら、間違いなく「じゃあ、お願いします!」となってしまいます。


プライベートの場ですから、私が仕事でノラ猫対策をやっていること(当時)を知っている人は、その場には誰もいません。


「まだ子どもは4歳だし、地域猫活動に手を出して家庭に影響が出るのは、マジ勘弁してほしい。そもそも、仕事で朝から晩まで猫猫猫猫猫なのに、プライベートまで猫問題に関わるなんて、あり得ない。」という心理が・・・。


全力で逃げ腰(^^;)


何度も言いますが、私は愛猫家ではないのです。

被害にも遭っていないし、近所づきあいもない。

「俺が対策をやるのはおかしいでしょ。お金もかかるし。女房に説明できないよ。」が本音です。


さらにマズいことに、当時、私の地元自治体では、ボランティアに対して特に何も支援はありませんでした(今は、ものすごく支援してくれるそうです。)。

そのことも知っていましたので、余計に気が進まず・・・。


繰り返しますが、全力で逃げ腰です(^^;)


同時に「お前、人として、本当にそれでいいのか。」という良心の声。

良心の声が心に突き刺さって、実にキツいんですよ。

その声も、全力で無視し続けました。


私にとっては苦行としか思えない理事会が、ようやく終了しました。

当然ながら結論は出ず。次回に持ち越し。


やれやれ。

と、ひと息ついた私でしたが、さらに追い詰められる事態が。


つづきます。


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