top of page
検索
執筆者の写真Nobuo Ishimori

ボラさんが好き

更新日:2020年10月10日

猫の愛護活動をしている方や、地域猫活動をしている方が、私は好きです。

私自身は全く愛猫家ではなく、困っている人のお役に立ちたいだけですので、ボランティアさんにはかなり厳しいことも言いますし書きますが、それでも、ボランティアさんが本当に好きです。

猫に関わる活動をしている方々は、みなさん根本的に繊細で優しいのです。


譬え話です。

もしも私が、途上国で暮らすことになったとして、路上には汚いストリートチルドレンがたむろしており、時には盗みを働いたりして、街の嫌われ者となっているとします。でも、彼らは望んで路上生活をしている訳ではない。あの子たちには、何も罪はないのです。社会が、大人が、彼らへの責任を負うべきです。


私は、心を痛め、毎晩彼らに食事を提供します。

身なりが汚く、臭いのきつい子どもたちが、私がご飯を用意する場所に集まってきます。

近所の人は眉をひそめ、私に接する態度も最近はよそよそしくなってきました。

でも、私は、正しいことをしている確信があるので、どう思われようが、絶対にご飯の提供は続けます。


あるとき、身なりの奇麗な紳士が、私に向かって言いました。

「おい、この汚い奴らが、私の家の近くに集まらないようにしてくれ。病気をうつされたらかなわん。こいつらは、何も社会の役に立っていない。臭いし汚いし、迷惑そのものだ。すぐに、飯を提供するのをやめろ。あんな奴らが餓死しようと、私の知ったことではない。」

きっと、私は、口惜しさと怒りで全身が震えるでしょう。

もしかすると殺意さえ覚えるかもしれません。


外で暮らす猫を助けたいと、一所懸命に頑張っている方の気持ちは、きっと、こんな気持ちに近いのではないかと、推察しています。

私は愛猫家ではないので、推察するしかないのですが。


必死で生きている弱い存在への温かいまなざし、注ぎ込む愛情。

これは、人の心のうんと奥底にある美しい本能であり、決して否定されてはならないと、私は確信します。


きっと、だから、私はボランティアさんが好きなんでしょうね。


閲覧数:418回0件のコメント

最新記事

すべて表示

ブログ、引っ越しました

「一部のスマホやタブレットにおいて、FB経由だとちゃんと表示されない」との声をいただいておりましたので、ちょっと頑張りまして、ブログは以下に引っ越しをしました。 http://nekoma-jc.cocolog-nifty.com/chiikineko/chiikineko...

私がやった、ちっぽけな地域猫活動(覚悟決めた編)

地獄のようなマンション理事会が終わって数日後、土曜日の朝でした。 近所のコンビニに買い物に出かけた私は、1頭の白黒の猫に出会います。 その猫は、明らかにお腹が大きかったのです。 ゲゲゲゲゲ。 と思ったら、私の動揺が伝わったのでしょう、すぐに走って行ってしまいました。...

私がやった、ちっぽけな地域猫活動(逃げ回り編2)

つづきです。 当時、私はマンション管理組合の理事をしていました。10年に1回程度、順番が回ってくるのです。 ある日、次回理事会の開催通知を見て驚愕しました。 「議題:野良猫被害への対策について」 マジですか(*_*; そして、理事会当日。...

Kommentare


Die Kommentarfunktion wurde abgeschaltet.
bottom of page