「エサやりするから猫が増える」
多くの人が信じ切っています。
ですが、本当は、
「エサやりしないと、猫が減らない」
です。
詳しくは「具体的には」のページに掲載している資料に掲載していますが、地域猫活動は、「エサを使って猫の行動をコントロールする」という側面があります。
1 効率的に捕獲、手術をする。
2 流入してきた(あるいは捨てられた)猫をいち早く確認し、捕獲、手術する。
3 頭数の減少をきっちり把握していく。
以上の3つは、毎日同じ時間、同じ場所で行われるエサやりに猫が集結するからこそ、実行できることです。
「毎日同じ時間、同じ場所」でエサやりすることを、「定点定時のエサやり」と言ったりします。
定点定時のエサやりのときに、捕獲もできるし、頭数チェックもできるし、見知らぬ猫の姿も確認できます。エサやりをしていないと、ノラ猫の実態が把握できないので、対策しようがありません。
TNRと同じくらいに、「定点定時の」エサやりは、対策の基本のキです。
ところが、「エサやりは良くないこと」と思っている人があまりにも多いのです。
ですので、対策を成功させるためには、一番最初の地域広報が生命線となります。
「エサやりは良くないこと」
ではなく、
「エサやりにはマナーがあります」
の徹底周知です。
つまり、「エサの放置」はマズイけれど、「マナーを守ったエサやり」は必要だということです。
「具体的には」のページに、地域広報用のチラシのサンプルを掲載していますので、ぜひ参考にしてみてください。
「地域猫活動がうまくいった地域」=「安心してエサやりできる地域」
です。
でも同時に、どんなときも、猫で困っている人への気遣い(思いやり)は忘れないようにしたいものです。
愛猫家の方の周辺住民への気遣いによって、飼い主のいない猫は地域で安心して暮らせるのだと、私は思うのです。
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