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執筆者の写真Nobuo Ishimori

エサやりしないと対策できない

更新日:2020年10月10日

「エサやりするから猫が増える」

多くの人が信じ切っています。


ですが、本当は、

「エサやりしないと、猫が減らない」

です。


詳しくは「具体的には」のページに掲載している資料に掲載していますが、地域猫活動は、「エサを使って猫の行動をコントロールする」という側面があります。


1 効率的に捕獲、手術をする。

2 流入してきた(あるいは捨てられた)猫をいち早く確認し、捕獲、手術する。

3 頭数の減少をきっちり把握していく。


以上の3つは、毎日同じ時間、同じ場所で行われるエサやりに猫が集結するからこそ、実行できることです。

「毎日同じ時間、同じ場所」でエサやりすることを、「定点定時のエサやり」と言ったりします。

定点定時のエサやりのときに、捕獲もできるし、頭数チェックもできるし、見知らぬ猫の姿も確認できます。エサやりをしていないと、ノラ猫の実態が把握できないので、対策しようがありません。


TNRと同じくらいに、「定点定時の」エサやりは、対策の基本のキです。


ところが、「エサやりは良くないこと」と思っている人があまりにも多いのです。

ですので、対策を成功させるためには、一番最初の地域広報が生命線となります。

「エサやりは良くないこと」

ではなく、

「エサやりにはマナーがあります」

の徹底周知です。

つまり、「エサの放置」はマズイけれど、「マナーを守ったエサやり」は必要だということです。


「具体的には」のページに、地域広報用のチラシのサンプルを掲載していますので、ぜひ参考にしてみてください。


「地域猫活動がうまくいった地域」=「安心してエサやりできる地域」

です。


でも同時に、どんなときも、猫で困っている人への気遣い(思いやり)は忘れないようにしたいものです。

愛猫家の方の周辺住民への気遣いによって、飼い主のいない猫は地域で安心して暮らせるのだと、私は思うのです。

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